コンドームとは?

知ってるようで知らない、コンドームの歴史

コンドームの歴史

コンドーム』、その名前の由来は各コンドームメーカーさんの情報からすると、イギリスの医師、ドクター・コンドームからきているとの説です。当時の王が無類の女性好きで、何人もの女性をはらませてしまったとか。その後始末、また将来の後継者問題を懸念して、羊の腸を使って避妊具を作ったそうです。
彼が作った避妊具ということで、その名の『コンドーム』と名前がついたとか。作った人の名前がそのまま物の名前になるなんてありきたりですが・・・。
素材は違いますが、ペニスを覆うという現在のコンドームと原理は同じです。

さらに昔に遡ると、紀元前1000年くらいエジプトではすでに魚の浮き袋を使ったコンドームと同じ原理の避妊具があったようです。日本では江戸時代に『懐妊しない道具』という様な名前の避妊具があったとの記録が残されています。
ただ、この頃のコンドームを使う目的は避妊よりも、性病の感染防止がメインだったと言われています。
今も昔も『性行為=淫ら』と、どうも罪悪視されていて、性行為につながるコンドームも同様の扱いをされていたため、正確な資料が少ないというのが現実です。
それには宗教的な理由もあるのも事実です。アメリカでは避妊は犯罪とされていた時代もあったようです。

コンドームをもっと身近に!

コンドームをもっと身近に!

日本で避妊具、性病予防具としての本格的なコンドームが出現したのは、明治時代に入ってからです。
溶かしたゴムを成形しただけのコンドームから昭和になると現在のコンドームの基盤となるラテックス製コンドームが生まれました。
そして昭和も終わりになると日本でもエイズ患者が発見され、一番手軽で確実なコンドームに注目が集まってきました。
ある調べによると日本で1月に45万x144のコンドームが使用されています。

ところが、このコンドームの消費量は一番多かったときの6割とのデータもあります。それに対して、性感染症は反対に年々増加してきています。
これはどういったことなのでしょうか?

コンドームを購入するのに恥ずかしさ、抵抗があるのかもしれません。
確かに、『コンドーム買う=セックスします』と告知するようなものですから当然です。
避妊、コンドームに関しての日本の教育が十分ではないということも考えられます。
そんな中、コンドームのメーカーのCMがゴールデンタイムのテレビに流れたときには驚きました。今では、エイズや避妊の大切さを説くCMも多々放映されていますが、まだまだ日本は先進国の中では避妊や性に対しての認識が薄いようです。

映画『キラーコンドーム』

余談になりますが、コンドームが主役のユニークな『キラーコンドーム』という映画もありました。簡単なあらすじでも書いておきましょう。

キラーコンドーム(KILLER CONDOM)
独 1996年 107分
  • 《監督》 マルティン・ヴァルツ
  • 《原作》 ラルフ・ケーニッヒ
  • 《出演》ウド・ザメール
  • ペーター・ローマイヤー
  • ゲルト・バーメリンク

NYの或る連れ込み宿で、男がチンコを喰いちぎられる事件が発生。ゲイで巨根のマカロニ刑事が捜査に当たるも、現場で美少年と出会いベットイン。しかし、自身も右のキンタマを喰われてしまう。
「コンドームにキンタマ喰われたッ」と主張する彼は署内の笑い者だが、頑固な彼は執拗に捜査を続け、遂にコンドームの化け物を捕獲する。それは人間の皮膚を加工した人工生物で、狂信的な尼僧が性の乱れた現代の世直しのために放ったものだった。マカロニ刑事は教会の地下室へと潜入するが、そこで彼を待ち受けていたものは『マザー・コンドーム』だった・・・。